シニア世代の建て替えでは、ドアノブは「レバーハンドル」や「プッシュプルハンドル」にした方が良いですか?
Q
70歳です。建て替えの打ち合わせで、ドアノブを選んでいます。今の家は昔ながらの丸いドアノブですが、住宅会社から「レバーハンドルがおすすめです」と言われました。本当に違いがあるのでしょうか?また、玄関はプッシュプルハンドルが良いとも聞きました。
結論
シニア世代の建て替えでは、室内は「レバーハンドル」、玄関は「プッシュプルハンドル」をおすすめします。
その理由は、
- 握力が弱くなっても使いやすい
- 手首をひねる動作が不要
- 関節への負担が少ない
- 車椅子や歩行器を使用していても操作しやすい
ためです。
毎日何十回も使う設備だからこそ、将来を見据えた選択が重要です。
丸いドアノブのデメリット
昔ながらの丸いドアノブは、
開けるたびに
「握って回す」
という動作が必要です。
高齢になると、
- 握力が低下する
- 指の力が弱くなる
- 関節痛(変形性関節症など)がある
ため、
この動作が大きな負担になることがあります。
レバーハンドルのメリット
レバーハンドルは、
軽く押し下げるだけ
で開閉できます。
そのため、
- 手のひら
- 肘
- 前腕
でも操作できます。
例えば、
荷物を持っていても、
腕で開けられるため、
非常に便利です。
プッシュプルハンドルとは?
玄関ドアに多く採用されるのが、
プッシュプルハンドル
です。
- 押す
- 引く
だけで開閉できるため、
握る力がほとんど必要ありません。
また、
玄関ドアは重いため、
シニア世代には最もおすすめのハンドルです。
車椅子でも使いやすい
将来、
車椅子を利用する場合も、
レバーハンドルは操作しやすくなります。
さらに、
出入口は、
有効開口幅80cm程度
確保すると、
車椅子でも通りやすくなります。
トイレ・浴室は特に重要
おすすめは、
- トイレ
- 浴室
- 寝室
すべてレバーハンドルです。
万一、
体調が悪くなった場合でも、
軽い力で開閉できます。
また、
引き戸と組み合わせると、
さらに使いやすくなります。
電気錠もおすすめ
玄関では、
最近人気なのが、
電気錠(スマートキー)
です。
カード、
タグキー、
スマートフォンなどで施解錠できるため、
鍵穴へ鍵を差し込む必要がありません。
シニア世代にも使いやすい設備です。
バリアフリー設計と組み合わせる
ドアだけではなく、
- 引き戸中心の設計
- 段差5mm以下
- 出入口有効幅80cm程度
- 廊下有効幅90cm程度
も組み合わせることで、
将来の介護にも対応しやすくなります。
高性能住宅と組み合わせる
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気(熱交換率90%前後)
暖かく快適な住宅は、
ヒートショック予防にもつながります。
法律・制度の根拠
ドアハンドルの種類について法律上の指定はありません。
しかし、
**高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)**や、
国土交通省「住宅設計標準」
では、
高齢者が使いやすい建具や設備の採用が推奨されています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でシニア世代の建て替えをされるお客様には、
私たちは、
室内はレバーハンドル、玄関はプッシュプルハンドルを標準的におすすめしています。
今は何気なく使っているドアでも、
80歳、
90歳になると、
毎日の開け閉めが大きな負担になります。
さらに、
- 引き戸
- 段差5mm以下
- 出入口80cm
- 耐震等級3
- 断熱等性能等級6
- 高気密住宅(C値0.7以下を目標)
を組み合わせることで、
将来まで安心して暮らせる住まいになります。
ドアノブは小さな設備ですが、毎日何十回も使う設備です。
だからこそ、「今使いやすいか」ではなく、将来も無理なく使えるかを基準に選ぶことが、後悔しない建て替えにつながります。










