なぜ住宅営業は月々返済額で話すのか?
Q
住宅会社へ行くと、
「家賃並みの支払いです」
「月々7万円台で建てられます」
「今のアパート代と変わりません」
という説明を受けることがあります。
なぜ住宅営業は建物価格ではなく、月々返済額で話すのでしょうか?
A
結論から言うと、
月々返済額の方が家を安く感じるからです。
例えば、
3,500万円の住宅ローン
と言われると、
多くの方は
「高いな」
と感じます。
しかし、
月々8万円
と言われると、
「家賃と変わらないかも」
と思いやすくなります。
これは住宅業界に限らず、
自動車や携帯電話などでも使われる販売手法です。
人は総額よりも、
毎月いくら支払うのかに注目しやすいからです。
もちろん、
月々返済額を確認すること自体は悪いことではありません。
問題は、
月々返済額だけで判断してしまうことです。
例えば、
月々8万円でも、
- ボーナス払いが含まれている
- 40年ローンになっている
- 金利上昇を考慮していない
- 固定資産税が入っていない
- 修繕費が入っていない
というケースがあります。
すると、
最初は払えると思っていても、
将来的に家計が苦しくなることがあります。
さらに、
同じ月々8万円でも、
借入期間によって総支払額は大きく変わります。
例えば、
35年ローンと40年ローンでは、
毎月の負担は軽くなっても、
支払う利息は増える可能性があります。
つまり、
月々返済額だけでは、
本当にその家が自分たちに合っているのかは分からないのです。
家づくりで大切なのは、
「今払えるか」ではありません。
「30年後も安心して払えるか」です。
住宅ローンは人生で最も大きな借入になる方がほとんどです。
だからこそ、
月々返済額だけではなく、
総借入額や将来のライフプランも含めて考える必要があります。
深澤敏仁のひと言
「私は月々返済額を見るなとは言いません。
ただし、それだけで判断するのは危険です。
本当に見るべきなのは、
『いくら借りるのか』ではなく、
『最後まで無理なく返せるのか』だと思っています。」










