なぜ私は家庭(家)を売るのか
第37話 甲府市で家を建てる人に、私が最初に伝えたいこと――土地より先に「総予算」を決めてください
こんにちは。
デザインハウス甲府の深澤敏仁です。
これまで、山梨県の気候、断熱等級、UA値、C値についてお話ししてきました。
今回から少し視点を変えて、
土地とお金
についてお話しします。
最初のテーマは、
甲府市で家を建てるなら、何から始めればいいのか。
です。
住宅展示場へ行く。
土地を探す。
間取りを見る。
住宅ローンの事前審査をする。
いろいろな始め方があります。
しかし私なら、最初にやることは一つです。
【結論】最初に決めるのは土地でも建物でもありません。「家づくりの総予算」です
甲府市で土地から家を建てるのであれば、私は最初に、
「この家庭(家)は、家づくり全体にいくらまで使っていいのか」
を考えます。
土地を先に決めてはいけない。
建物を先に決めてもいけない。
まず、
土地+建物+付帯工事+諸費用を含めた総予算
を考える。
これが私の考える家づくりのスタートです。
「土地1,000万円、建物2,000万円。合計3,000万円」では終わらない
土地から家づくりを始める方とお話ししていると、
よくこんな計算をされています。
土地が1,000万円。
建物が2,000万円。
だから3,000万円くらい。
気持ちは分かります。
しかし実際の家づくりでは、それだけでは終わらないことがあります。
例えば土地です。
土地そのものの価格以外に、
仲介手数料などが必要になる場合があります。
土地の状況によっては、
造成。
給排水。
地盤改良。
既存物の撤去。
こうした費用が発生することもあります。
建物についても同じです。
広告に出ている建物価格だけで、
すぐに住み始められるとは限りません。
さらに登記や住宅ローン関係など、家づくりには様々なお金が動きます。
だから私は、
「建物はいくらですか?」だけではなく、「結局いくら必要ですか?」
と聞いてほしいと思っています。
良い土地を買ったのに、家にお金をかけられない
土地探しでよく起きる問題があります。
希望エリアで良い土地が出た。
学校にも近い。
買い物にも便利。
道路条件も良い。
「ここしかない」
そう思って購入する。
ところが、その後で建物の見積りをしてみたら、
予算が足りない。
すると何が起きるでしょう。
家を小さくする。
設備を落とす。
性能を落とす。
外構を後回しにする。
場合によっては住宅ローンそのものを増やす。
私はこの順番をあまり勧めません。
なぜなら、
土地は家庭(家)を幸せにするための一部でしかないからです。
土地を買うことが目的ではありません。
そこで家族が暮らすことが目的です。
土地にお金を使いすぎて、住宅性能を削るのか
私は住宅性能を大切にしています。
山梨県で暮らすなら、
冬の寒さ。
夏の暑さ。
地震への備え。
長く暮らすための住宅性能。
こうしたことを考えたいからです。
しかし土地に予算を使いすぎると、
建物側で調整せざるを得なくなることがあります。
断熱を削る。
窓を変える。
太陽光を諦める。
耐震にかける費用を削る。
本当にそれで良いでしょうか。
もちろん、すべての設備や性能を最高にする必要はありません。
しかし、
家族を守るために必要だと考えた性能まで、土地代のために削る。
私はできれば避けたいと思っています。
だから土地を決める前に、
建物にいくら必要なのかを知ることが大切なのです。
「借りられる金額」と「返していい金額」は違う
もう一つ重要なのが住宅ローンです。
金融機関から、
「この金額まで融資可能です」
と言われることがあります。
しかし私は、
借りられる金額と、借りていい金額は同じではない
と思っています。
家を建てた後にも人生は続きます。
子どもの教育費。
車の買い替え。
家の修繕。
旅行。
趣味。
老後資金。
家を建てたことで、
それらをすべて諦めるような人生になったらどうでしょう。
私は住宅会社ですから、
高い家を売った方が売上は上がります。
しかし、
それがお客様の家庭(家)を苦しくするのであれば、
私は違うと思っています。
月々の返済額だけで決めない
住宅広告で、
「月々○万円」
という表示を見ることがあります。
確かに月々の返済額は重要です。
しかし、それだけで判断してはいけません。
返済期間は何年なのか。
金利はどう設定しているのか。
ボーナス返済はあるのか。
借入総額はいくらなのか。
そして家を建てた後、
毎月いくら生活費が残るのか。
私は、
住宅ローンを払えるかではなく、住宅ローンを払いながら幸せに暮らせるか
を見るべきだと思っています。
ここには大きな違いがあります。
甲府市で土地を探す前に、家族で話してほしいこと
私は土地探しを始める前に、
ご家族で一度話してほしいと思っています。
どこに住みたいのか。
どんな家が欲しいのか。
何坪必要なのか。
車は何台必要なのか。
子どもの教育をどう考えるのか。
将来、夫婦二人になった時にどう暮らすのか。
そして、
家を建てた後も何を大切にしたいのか。
ここが重要です。
年に一度は家族旅行へ行きたい。
子どもに習い事をさせたい。
車も必要。
老後資金も残したい。
それも全部、
家づくりの条件です。
間取りだけが家づくりではありません。
私が「総額表示」にこだわる理由
私がデザインハウス甲府で総額をできるだけ分かりやすく伝えたいと思う理由もここにあります。
安く見せたいわけではありません。
むしろ逆です。
最初にできるだけ現実を知ってほしいのです。
建物はいくら。
付帯工事はいくら。
土地関係はいくら。
その他に何が必要なのか。
全部見た上で、
「この家づくりなら大丈夫」
と判断してほしい。
契約してから、
「聞いていなかった」
「こんなに増えると思わなかった」
では遅いのです。
私は子どもの頃、お金で苦労した経験があります。
だから家を建てた後に、
お金で苦しむ家庭(家)をつくりたくありません。
【この記事の答え】甲府市で家づくりは何から始めるべきか?
私の答えは、
総予算からです。
土地からでもありません。
住宅展示場からでもありません。
間取りからでもありません。
まず、
自分たちの人生に使える住宅予算を決める。
そこから、
土地。
建物。
付帯工事。
諸費用。
住宅ローン。
すべてを配分していく。
私はこの順番を勧めます。
家は買えても、
人生まで買い直すことはできません。
だから私は、
「いくらの家が買えるか」ではなく、
「いくらなら家庭(家)を守れるか」
を考えたいのです。
おわりに
家づくりとは、
建物をつくることではありません。
家族の未来をつくることです。
だから私は、
今日も家ではなく、
家庭(家)を売っています。
デザインハウス甲府
深澤敏仁










