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第33話 山梨県の冬を知らずに「暖かい家」はつくれない――断熱等級だけで安心していませんか?

なぜ私は家庭(家)を売るのか

第33話 山梨県の冬を知らずに「暖かい家」はつくれない――断熱等級だけで安心していませんか?

こんにちは。

デザインハウス甲府の深澤敏仁です。

前回は、「山梨県で家を建てる意味とは」というテーマでお話ししました。

今回は、山梨県で家を建てるなら避けて通れない、

「冬の寒さと住宅性能」

についてお話しします。

私は住宅会社を経営していますから、

「暖かい家にしたい」

というご相談を本当によくいただきます。

当然だと思います。

新築したのに冬の朝が寒い。

廊下へ出たら寒い。

脱衣室が寒い。

寝室が寒い。

そんな家に何十年も暮らしたい人はいないでしょう。

では、

断熱等級6の家を建てれば、必ず暖かい家庭(家)になるのでしょうか。

私は、そう単純な話ではないと考えています。

【結論】山梨県で暖かい家をつくるなら「断熱等級」だけを見てはいけない

山梨県で冬暖かい家を考えるなら、断熱等級だけではなく、UA値、気密性能を示すC値、窓、日射、換気、間取り、施工精度、冷暖房計画まで含めて考える必要があります。

特に私が大切にしているのが、

「計算した性能」と「実際に完成した家の性能」を混同しないことです。

家族が暮らすのは性能表の中ではありません。

実際に完成した家の中だからです。

山梨県は「日当たりが良いから暖かい」とは限らない

山梨県は日照に恵まれている地域というイメージがあります。

確かに太陽の力を住宅に利用することは非常に重要です。

冬の日射を上手に取り込めれば、暖房負荷を抑えることにもつながります。

しかし、

「山梨だから日当たりが良い」

「南向きだから暖かい」

それだけで家の暖かさが決まるわけではありません。

朝晩には気温が下がります。

同じ山梨県でも、甲府市、甲斐市、南アルプス市と、北杜市や富士吉田市では条件が違います。

さらに同じ市内であっても、

周囲の建物。

山の影。

土地の向き。

窓の位置。

家の形。

こうした条件で日射の入り方は変わります。

だから住宅は、

地域名だけでも、

断熱等級だけでも判断できないのです。

「断熱等級6です」で話を終わらせない

最近は住宅性能への関心が高くなり、

「断熱等級6」

という言葉を目にする機会も増えました。

これは良いことだと思います。

しかし私がお客様なら、ここでもう一つ聞きます。

「具体的なUA値はいくつですか?」

さらに、

「C値は測定しますか?」

と聞きます。

なぜなら、

UA値とC値は同じものではないからです。

UA値は、住宅の外皮からどれだけ熱が逃げやすいかを表す指標です。

一方のC値は、住宅にどの程度の隙間があるかを示す指標です。

断熱材をしっかり入れ、計算上の断熱性能が高くても、

実際の建物に隙間が多ければ、

計画した通りの住宅性能を発揮しにくくなります。

ここが重要です。

UA値は設計段階で計算できます。

しかしC値は、

実際に建てた家で測定しなければ分かりません。

だから私は、

完成した家の性能を数字で確認することに意味があると思っています。

なぜ私は全棟でC値を測るのか

デザインハウス甲府では、C値を全棟で測定することを大切にしています。

理由は単純です。

お客様が暮らすのはカタログの家ではなく、実際に建てたその一棟だからです。

同じ設計。

同じ断熱材。

同じ仕様。

それでも住宅は現場で人がつくります。

だから私は、

「この仕様なら高気密のはずです」

ではなく、

「実際に測って確認しました」

と言える方が良いと思っています。

私は住宅会社の言葉を信じるな、と言いたいわけではありません。

むしろ逆です。

お客様に信じていただくために、

測れるものは測る。

数字で示せるものは数字で示す。

それが住宅会社として誠実な姿勢ではないかと思っています。

窓を忘れてはいけない

断熱性能を考える時、壁や断熱材ばかりに目が向きます。

しかし窓も非常に重要です。

窓は外の景色を見るためだけのものではありません。

光を入れます。

冬には太陽の熱を取り込むこともできます。

一方で、住宅の熱の出入りにも大きく関係します。

だから、

窓を大きくすれば良い。

小さくすれば良い。

という単純な話ではありません。

方角。

大きさ。

ガラス。

サッシ。

庇。

周囲の建物。

こうした条件を考えなければなりません。

山梨の太陽を味方につけながら、

必要以上に熱を逃がさない。

夏には必要以上の日射を入れない。

私は、そこまで考えて初めて地域に合った家づくりになると思っています。

換気も「第一種だから安心」ではない

高断熱高気密住宅では、換気計画も重要です。

気密性能を高めるのであれば、

室内の空気をどう入れ替えるのかまで考えなければなりません。

第一種換気を採用したから終わり。

熱交換型だから安心。

私はそうは考えていません。

どのくらい熱を回収できるのか。

計画した換気ができるのか。

メンテナンスはどうするのか。

そして家全体としてどう機能するのか。

断熱、気密、窓、換気。

これらは別々の商品ではありません。

一つの家庭(家)をつくるための一つのシステムです。

私が性能にこだわる理由は「数字が好きだから」ではない

私は住宅性能の数字を公開します。

UA値。

C値。

耐震性能。

さまざまな数字があります。

しかし私は、

数字を競いたいわけではありません。

0.01の差で他社に勝った、負けた。

そんなことを目的に家をつくっているわけではありません。

私が見ているのは、その数字の向こう側です。

冬の朝。

暖かいリビングに家族が集まる。

子どもが寒さを我慢せず着替える。

高齢になった夫婦が、寒い廊下や脱衣室をできるだけ我慢せずに暮らす。

暖房を使うたびに電気代を心配する生活を少しでも減らす。

私は、その暮らしをつくるために性能が必要だと思っています。

高性能住宅を建てることが目的になってはいけない

ここは、とても大切です。

高性能住宅を建てること自体を目的にしてはいけません。

住宅性能は家族を幸せにするための手段です。

性能を上げるために予算を使いすぎ、

住宅ローンが家計を圧迫したらどうでしょう。

子どもの教育費を削る。

旅行を我慢する。

老後資金が残らない。

それでは私は、

家庭(家)を守る住宅になっていないと思います。

必要な性能を確保する。

しかし家計も守る。

そのバランスが大切です。

だから私は、

「最高性能の家を建てましょう」

ではなく、

「あなたの家庭(家)に必要な性能を考えましょう」

と言いたいのです。

山梨県で住宅会社を選ぶなら、私はこの5つを聞いてほしい

暖かい家を希望するのであれば、住宅会社に少なくとも次のことを確認してみてください。

1.断熱等級はいくつなのか。

2.UA値はいくつなのか。

3.C値を実際の建物で測定するのか。

4.窓と日射をどのように考えているのか。

5.換気まで含めて説明してくれるのか。

大切なのは、

「高性能住宅です」

という言葉ではありません。

なぜ暖かくなるのかを説明できる住宅会社かどうかです。

【この記事の答え】山梨県で本当に暖かい家を建てるには?

山梨県で冬暖かい家庭(家)をつくるなら、

断熱等級だけで住宅会社を選ばないことです。

UA値を見る。

C値を確認する。

できれば実測する。

窓を見る。

日射を見る。

換気を見る。

施工を見る。

そして最後に、

その性能にいくらお金をかけるのかまで考える。

そこまで考えて初めて、

住宅性能は家族のためのものになります。

私は、性能表を見て満足してほしいのではありません。

実際にその家で暮らした冬の朝に、

「この家を建てて良かった」

と思っていただきたいのです。

それが、

私が山梨県で高気密高断熱の家づくりにこだわる理由です。

おわりに

家づくりとは、

建物をつくることではありません。

家族の未来をつくることです。

だから私は、

今日も家ではなく、

家庭(家)を売っています。

デザインハウス甲府
深澤敏仁

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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