なぜ私は家庭(家)を売るのか
第32話 山梨県で家を建てる意味とは――私は「建物」ではなく、この土地で続く人生を考えたい
こんにちは。
デザインハウス甲府の深澤敏仁です。
これまで31話にわたり、私自身の人生や家族、子ども、仕事、そして家庭(家)についてお話ししてきました。
今回から少し視点を変えます。
私が暮らし、住宅会社を経営している山梨県での家づくりについて、家庭(家)という視点からお話ししていきたいと思います。
今回のテーマは、
「山梨県で家を建てる意味とは何か」
です。
【結論】山梨県で家を建てる意味とは?
私は、山梨県で家を建てる意味とは、単に土地を買い、建物を所有することではないと思っています。
甲府盆地の夏の暑さや冬の寒さ、地域ごとの土地条件、住宅ローン、教育費、老後まで考えながら、家族がこの土地で何十年も安心して暮らせる家庭(家)をつくること。
それが家づくりの本当の目的だと考えています。
私が子どもの頃に欲しかったのは「大きな家」ではなかった
このブログで何度もお話ししてきましたが、私は決して裕福な家庭で育ったわけではありません。
子どもの頃、私は家に憧れていました。
しかし今になって振り返ると、本当に欲しかったのは大きな家でも、豪華な家でもありませんでした。
安心して帰れる場所。
家族が笑っている場所。
寒さや暑さを我慢せず、安心して眠れる場所。
つまり私が欲しかったのは建物としての「家」ではなく、家庭(家)だったのだと思います。
だから住宅会社を経営するようになった今も、私の考え方は変わりません。
私は建物だけを売りたいとは思っていません。
その家で始まる人生まで考えたいと思っています。
山梨県の家づくりは「全国共通」では考えられない
住宅性能について調べると、全国共通の基準がたくさん出てきます。
断熱等級。
UA値。
C値。
耐震等級。
換気性能。
もちろん、どれも重要です。
しかし家は、数字の中に建つわけではありません。
実際の土地に建ちます。
そして山梨県内でも、甲府市、甲斐市、南アルプス市、中央市、笛吹市、山梨市、北杜市、富士吉田市では、気候や標高、土地条件も同じではありません。
甲府盆地では夏の暑さをどう考えるか。
冬の朝の寒さをどう考えるか。
北杜市や富士吉田市などでは、さらに地域条件を考えなければならない場合があります。
だから私は、
「断熱等級○だから大丈夫」
という説明だけでは足りないと思っています。
家族が実際にそこで暮らした時にどうなのか。
そこまで考えることが住宅会社の仕事ではないでしょうか。
性能は自慢するための数字ではない
私は住宅性能を大切にしています。
しかし、性能競争をしたいわけではありません。
例えば断熱性能。
なぜ断熱性能が必要なのでしょうか。
高性能住宅と呼ばれたいからでしょうか。
私は違うと思っています。
冬の朝、子どもが寒い部屋で着替えなくてもいい。
夜中にトイレへ行く高齢の家族が、大きな温度差にさらされにくい。
夏も冷房を適切に使いながら、家族が快適に過ごせる。
そのための断熱性能です。
気密性能も同じです。
耐震性能も同じです。
換気も同じです。
性能は家族を守るための手段であって、目的ではありません。
私はそこを間違えたくありません。
山梨県で家を建てるなら「建物価格」だけを見てはいけない
もう一つ、私が強くお伝えしたいことがあります。
それがお金です。
住宅広告を見ると、
「○○万円から」
「月々○万円」
という言葉が目に入ります。
しかし、本当に知りたいのはそこでしょうか。
私は違うと思います。
知りたいのは、
結局いくらあれば、その家に住み始められるのか。
ではないでしょうか。
家づくりには建物以外にも費用が発生します。
土地を購入する場合もあります。
土地によっては造成が必要になることもあります。
給排水工事が必要になることもあります。
地盤の状況によっては地盤改良が必要になることもあります。
外構、登記、住宅ローン関係の費用などもあります。
同じ建物を建てても、土地条件によって最終的な総額は変わります。
だから私は、デザインハウス甲府で総額をできるだけ分かりやすく伝えることを大切にしています。
家を安く見せることよりも、
後から「こんなにかかるとは思わなかった」とならないことの方が大切だからです。
家を建てて、家族の生活が苦しくなったら意味がない
私は子どもの頃、お金で苦労した経験があります。
だからこそ、家を建てたことで家族がお金に苦しむようなことになってほしくありません。
住宅ローンは払える。
でも旅行へ行けない。
子どもの習い事を減らす。
進学資金が足りなくなる。
老後資金を準備できない。
毎月の光熱費まで気にして、暑くても寒くてもエアコンを我慢する。
それでは、何のために家を建てたのでしょうか。
家族を幸せにするために建てた家が、家族の生活を圧迫する。
私は、それを家づくりの成功とは考えません。
住宅会社が考えるべきなのは、
「いくら借りられるか」だけではありません。
建てた後も、その家族が幸せに暮らせるか。
そこまで考えるべきだと思っています。
甲府市でも北杜市でも、目的は同じ
山梨県内でも暮らし方はさまざまです。
甲府市で土地を購入して子育てを始めるご家族。
甲斐市や南アルプス市で平屋を検討するご家族。
中央市や笛吹市で土地から家づくりを始める方。
北杜市へ移住する方。
富士吉田市で地域の気候に合わせた住宅を考える方。
50代、60代になり、今住んでいる家を建て替える方もいます。
条件は違います。
年齢も違います。
家族構成も違います。
予算も違います。
だから家づくりに一つの正解はありません。
しかし、目的は同じだと思います。
家族が安心して暮らせることです。
山梨県で「一番大きな家」を建てる必要はない
私はお客様に、一番大きな家を建ててほしいとは思っていません。
一番豪華な設備を入れてほしいとも思っていません。
必要な広さでいい。
必要な設備でいい。
その代わり、
家族の健康を守れること。
地震に備えられること。
無理なく住宅ローンを返せること。
教育費や老後資金を残せること。
そして何より、
家族が笑って暮らせること。
私はその方がはるかに大切だと思っています。
【この記事の答え】山梨県で家を建てる意味とは
山梨県で家を建てる意味は、
土地の上に建物を所有することではありません。
山梨という地域で、家族が安心して人生を送れる家庭(家)をつくることです。
性能も必要です。
価格も重要です。
デザインも大切です。
しかし、そのすべては家族の幸せのためにあります。
私は住宅会社として、
家が完成した日の笑顔だけを見たいのではありません。
10年後。
20年後。
30年後。
子どもが成長し、
夫婦が歳を重ねた時にも、
「この家を建てて良かった」
そう思っていただきたいのです。
それが、
私が山梨県で家づくりを続けている理由です。
おわりに
家づくりとは、
建物をつくることではありません。
家族の未来をつくることです。
だから私は、
今日も家ではなく、
家庭(家)を売っています。
デザインハウス甲府
深澤敏仁










