住宅展示場やハウスメーカーを訪れた際、アンケートの記入や最初のヒアリングで必ずと言っていいほど聞かれるのが「ご世帯の年収」です。
「まだどんな家を建てるかも決まっていないのに、なぜそんなプライベートなことを聞くのだろう?」と疑問に思った方も多いはずです。実は、この質問の裏には住宅ローンの仕組みと、営業マン(そして住宅会社)のスタンスが隠されています。
山梨県でこれからマイホームを手に入れようと考えている子育て世帯に向けて、営業マンが年収を聞く本当の理由と、会社選びで絶対に知っておくべきポイントを解説します。
1. なぜ営業マンは最初に「年収」を聞くのか?
住宅ローンは、個人の「年収」をベースに借り入れできる上限額が大きく左右されます。金融機関の審査も、この年収額をひとつの大きな基準として判断を下します。
そのため、営業マンはお客さまが「いくらまでの家を買える予算があるのか(予算の枠)」を真っ先に把握するために年収を確認しています。ここまでは、ローンを組む上でごく自然なプロセスです。
しかし、ここで大きな勘違いをしてはいけないポイントがあります。
2. 「銀行が貸してくれて買える金額」と「無理なく返せる金額」は全く違う
家づくりにおいて最も危険な落とし穴、それは「銀行が貸してくれる金額 = 安心して返していける金額」ではないということです。
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銀行の視点:「この年収であれば、破綻せずに返済し続けられるだろう」という、あくまで貸し手側の審査基準。人生設計の中身までは保証してくれません。
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実際の生活:子どもたちの成長に伴う教育費、車の買い替え、家族旅行、万が一の病気やケガ、さらには毎年かかる固定資産税や将来の家の修繕費など、ライフステージごとに多額のお金が必要になります。
例えば、「銀行が4,500万円貸してくれるから、4,500万円の家を建てる」という買い方をしてしまうと、住宅ローンの返済に追われて日々の生活が窮屈になり、人生の豊かさを失うリスクが一気に高まります。
3. 「良い営業マン」と「避けるべき営業マン」の決定的な違い
家づくりを進める中で出会う営業マンのスタンスには、明確な違いがあります。
① 借りられる金額(予算限界)を勧めてくる営業マン
会社の売上や自身の成果を優先するあまり、その世帯が限界までローンを組める金額をベースにプランや見積もりを提案してきます。結果として、引き渡し後の暮らしや家計のゆとりが犠牲になりがちです。
② 本当に返せる金額を一緒に考えてくれる営業マン(=信頼できるプロ)
本当に優秀で誠実な営業マンや住宅会社は、契約を急かすことよりも「その後の暮らし」を第一に考えます。教育費や老後資金のバランスを考慮し、「本当に無理なく返せる金額」をベースに親身になって資金計画を組み立ててくれます。
4. 人生設計の一部としての家づくり
マイホームを建てること自体は、決して人生のゴールではありません。 本当に大切なのは、「家を建てた後も、家族が笑顔でゆとりを持って暮らせるかどうか」です。
もし私が施主の立場なら、家づくりの順番として以下を大切にします。
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まず、これからの「生活費」をしっかり考える
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次に、子どもの「教育費」を確保する
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そして、「老後の資金」を見据える
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最後に、それらに無理のない範囲で「住宅ローン(家づくり)」の予算を決める
家計が住宅ローンのために苦しくなるために家を建てる人は誰もいません。年収を聞かれること自体は悪くありませんが、その後に「限界まで借りる金額」を勧めてくるのか、「無理なく返せる金額」を一緒に考えてくれるのか、そこに住宅会社の本質が表れます。
まとめ:失敗しない住宅会社選びの極意
「高い家を売りつける営業マン」よりも、「無理の無い家を一緒に考えてくれる営業マン」を選ぶこと。そして、「借りられる金額」ではなく「返せる金額」を基準に家を考えること。
この2つを意識するだけで、家づくりにおける大きな失敗や後悔のリスクは劇的に減らすことができます。一生に一度の大きなお買い物だからこそ、表面的な提案に惑わされず、長期的な目線で寄り添ってくれるパートナーを見極めましょう。










