今回も最近読んだ本に住宅を建てる上でとても勉強になることが書いてあったので、皆さんと共有できればと思います!!!
窓は樹脂サッシを選択するのが基本になる
ポイント1
アルミ樹脂複合サッシ+LOW-Eペアガラスは窓全体の断熱性能はそれなりだが枠の断熱性能は低い
ポイント2
樹脂サッシ+LOW-Eペアガラスは窓全体の性能と枠の性能が変わらない
ポイント3
枠の性能が低いと温度が低い下枠で結露し、放置するとカビが生える
METHOD32で窓に必要な性能を定義した、一方で現在の新築住宅の主流はアルミ樹脂複合サッシ+LOW-Eペアである。
樹脂サッシ+LOW-Eペアガラスは窓全体の断熱性能を表すUw値1.49という製品を例にとる。同じ大きさのアルミ樹脂複合サッシ+Eペアガラスの値はUw値1.76。わずか0.27の違いだが窓とサッシに分けると印象は大きく変わる。
樹脂枠だけの断熱性能を表すUf値は1.37。一方でガラスだけのだ断熱性能を表すUg値は1.16だ。
最近ガラスの性能が向上し、多くの場合は枠よりガラスの断熱性能が高い。今度は樹脂アルミ枠のUf値を見ると3.30。樹脂枠の3倍だ。
枠の断熱性能の差は結露の有無で現れる。結露は空気中の水蒸気が露点を下回ると発生し、表面温度が低いところから結露する。
室内でもっとも表面温度の低いのは窓だ。なかでもサッシ下枠が最も室内で温度が低く、その次にサッシ両側の枠に発生した結露水は下方に流れて下枠の結露水と合流し、下枠は水浸しになる。
これを放置するとゴム部分にカビが生じる。このように、人が健康で快適に暮らすには、室温20℃・相対湿度50%の状況で下枠が結露しない窓が必須だ。
それが実現できるのは一部の例外を除くと木製サッシか樹脂サッシとなる、木製サッシの価格は樹脂サッシの4倍近いので現実的には、樹脂サッシが基本となる。
樹脂の経年劣化を気にする人が多いが、現在の樹脂サッシに耐紫外線性の高い表面コーティングが行われているので心配ない。