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最近読んだ本7 工務担当 梅屋

今回も最近読んだ本に住宅を建てる上でとても勉強になることが書いてあったので、皆さんと共有できればと思います!!!

 

 

気密性能を高めるなら基礎断熱が圧倒的に有利

 

 

ポイント1 

床の気密化は気密シートで床を覆うか、土台と合板の間に気密テープを施工する

 

 

ポイント2

床には給水管 床下点検口など多数の貫通部があるため、その隙間を丁寧に塞ぐ

 

 

ポイント3

床断熱は土台と大引きが大きな熱橋となり、床が冷たくなる

 

 

部分ごと断熱工法では、床断熱と基礎断熱も比較対象になる。

 

 

C値1が切れない」という相談を工務店からよく受ける。多くの場合、床断熱を採用していて床面に気密施工をしていないのが原因だ。

 

 

なぜか大半の人間が気密施工は壁と天井に行うもので、床に必要だとは思っていない。

 

 

床断熱における気密化の方法は2つある。1つは気密シートで床面を覆う方法、2つ目は土台と合板の間に気密テープを施工する方法だ。

 

 

前者は難易度が高い。床には給水管、床下点検口など多数の貫通部があるからだ。これらの周囲の隙間を気密テープなどで丁寧に塞ぐ必要がある。床面を気密化したとしても、床断熱は床面の温度が低くなりやすい。

 

 

大引きが熱橋となり、床下の冷気を伝えるためだ。また床断熱は、「風呂場が寒い」いうクレームも多い。

 

 

ユニットバスの床面は断熱をしていないので、その直下に冷気が流れ込むと冷やされて温度が下がるためだ。

 

 

これを防ぐために床面部分だけを基礎断熱とし、点検できるように一部の断熱材を取り外し可能とするのがセオリーだが、これをやっていないとクレームが生じる。

 

 

これらのことは考えると基礎断熱が有利だ。気密化は外周部の基礎と土台の間に気密パッキンを敷き込むだけで済み、大引きが熱橋となったり、ユニットバスが冷やされるという問題もない。

 

 

また竣工1年目を除くと床下の結露リスクは基礎断熱の方が生涯にわたって低いことが研究から明らかになっている。ただし、足元の冷たさは基礎断熱にするだけでは解消されず、床下エアコン暖房の使用が前提となる。

 

 

なお、別の観点になるが、シロアリ対策に関しては、床断熱>基礎内断熱>基礎外断熱の順に有利になる。

 

 

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