今回も最近読んだ本に住宅を建てる上でとても勉強になることが書いてあったので、皆さんと共有できればと思います!!!
裸のグラスウールの方が合理的に施工でき性能も出る
ポイント1
筋交いがある箇所や寸法が合わない箇所には袋からだして施工するので手間を食う
ポイント2
裸のグラスウールはロール状の気密シートを使えるのでテープを貼る箇所が少なく済む
ポイント3
適切な施工を前提とすると裸の製品のほうが袋入り製品より気密施工の手間は少ない
断熱材料や断熱工法を選定するためのポイントを解説していく。
費用対効果を考えると、最初に候補になるのがグラスウールだ。
グラスウールは悪者にされやすい、多くの批判は不適切な設計施工を前提としており、中傷に近い内容だ。
グラスウールの本当の弱点は袋入り製品にある。
袋入り製品は幅も長さも決まっている、しかし現場の柱・間柱間の寸法は製品の寸法とは異なる箇所が生じる。
特に高さは現場により異なる。さらには筋交いを外壁に施工する現場もある。
寸法が合わない箇所に施工するには、袋からグラスウールを出してから詰め、その上から袋を張って気密施工をする。
裸のグラスウールと同じ施工方法が必要となる上にグラスウールを取り出す作業も発生する。
しかもグラスウールは詰めすぎても隙間があっても極端に断熱性能が落ちる。袋入りのまま施工する部分にも問題がある。
一方、裸のグラスウールとロール状の防湿気密シートを使う場合1メートル幅の防湿気密シートを下から順に張り上げていけばよいので、気密テープを貼る箇所は少なく、袋入りより手間も掛からない。
将来的に気密テープの粘着力がなくなってきてしまっても、石膏ボードで押さえているため気密性の低下のリスクは低いといえる。防湿気密シートは冬に室内の水蒸気が壁内に入り壁内結露するのを防ぐ役割もある。
適切な防湿気密施工ができないと、壁内結露やカビが生じる可能性を高い。また断熱材は結露水などに濡れると極端に性能が落ちる。
濡れた状態で放置していると、構造材に腐朽菌やシロアリなどのリスクが高まり構造全体の影響を及ぼす原因になりかねない。
家づくりの参考にしてください!!!