今回も最近読んだ本に住宅を建てる上でとても勉強になることが書いてあったので、皆さんと共有できればと思います!!!
日射遮蔽と断熱性能が備わった家は夏も涼しい
ポイント1
夏の屋根・外壁面の温度は外気温を超える。高断熱化はその熱が家の中に伝わるのを防ぐ
ポイント2
高断熱化に加えて東西南北の窓を小さくして遮熱Low-Eガラスを用い、南面に庇設置
ポイント3
上の二つを実施すれば高断熱化に加えて、窓から入る熱量を減らせるので涼しくなる
いまだに「高断熱化しすぎると夏にオーバーヒートする」という誤解がある。
実際には東西面の窓は面積を極力小さくして遮熱Low-Eを使い、南面の庇などを設置すれば、高断熱化することで涼しい住宅になる。
単純な計算からも断熱効果は分かる。真夏の屋根の表面温度は50℃を超える。室温27℃の場合、温度差は23℃だ。
この時に移動する熱量は、屋根の熱貫流率×屋根面積×屋根上下温度差で計算できる。
この式から分かるように、熱は温度が高い方から低い方に流れる。
その量は温度大きいほど多く、断熱材が厚いほど少なくなる。
断熱の効果を検討するために、8m角の屋根に高性能グラスウール16K(熱伝導率0.038)を用いた室温27℃の建物を想定し、断熱材の厚みと流入する熱量、天井の表面温度が減る。
表面温度の差は最大0.5~0.6℃になる。同じことは外壁にもいえる。朝方の外壁東面の表面温度は35~37℃、西面は夕方に38~42℃になる。
最も日射が当たる時間帯において、その外壁面の温度は外気温を上回る。
その熱を遮って壁内の表面温度を上がらないようにするには、高断熱化が有効だ。
これらの表面温度は白っぽい色の外壁を想定している。
黒に近い色では10℃以上上がる。安易に黒い外壁を採用するのは避けたい。
家づくりの参考にしてください!!!