家づくりを進める中で、「第1種換気」と「第3種換気」という言葉を耳にする機会が増えています。「結局のところ、どちらの換気システムを選ぶべきなのか?」というご質問を本当によくいただきます。
今回は、北杜市にお住まいの「チョコまみれ」さんからいただいた「第1種換気は導入コストが高く、第3種換気は安いと聞きますが、山梨の気候では結局どちらがおすすめでしょうか?」というご相談にお答えします。
1. 結論:山梨の気候なら「第1種・熱交換換気」を選ぶべき理由
結論からお伝えすると、冬の寒暖差が厳しい山梨県で家を建てるなら、第1種換気の中でも「熱交換型換気システム」を強くおすすめします。
最大の理由は、「暖房でしっかりと温めた室内の熱を、そのまま外へ捨てずに再利用できるから」です。
第3種換気と第1種(熱交換)換気の仕組みの違い
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第3種換気(排気のみ機械・給気は自然)
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仕組み: 換気扇などの機械で排気を行い、給気は各部屋の給気口から自然に取り入れる仕組みです。
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メリット: 導入コストが安く、構造がシンプルであるため、多くのローコスト住宅などで採用されています。
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デメリット: 冬場は、外の氷点下の冷たい空気がそのまま室内に流れ込んでくるため、暖房負荷が大きくなります。
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第1種・熱交換換気(給排気ともに機械・熱回収あり)
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仕組み: 給気も排気も両方とも機械でコントロールします。さらに、排気する空気の「熱」だけを熱交換素子で回収し、外から取り入れる冷たい空気へ事前に熱を受け渡します。
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メリット: 当社が採用している換気システムは「熱交換率92%」を誇ります。例えば、室内が22℃、外気が0℃の場合でも、冷気をそのまま入れず、熱を回収して室温に近い状態で取り込みます。そのため冬でも室温が下がりにくく、エアコンが過剰に稼働する必要がなくなるため、電気代の大幅な抑制につながります。
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2. 換気システムを活かすために不可欠な「住宅の基本性能」
どんなに高性能な第1種熱交換換気システムを導入しても、肝心の「住宅の気密性・断熱性」が低ければ意味がありません。
家に隙間(隙間相当面積:C値)が多ければ、せっかく温めた空気や熱交換された空気は隙間から逃げてしまいます。換気システム単体のスペックにとどまらず、住宅全体のトータル性能で評価することが重要です。
住宅会社や工務店を比較・検討する際は、次の3つの指標を必ず確認してください。
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熱交換率(換気システムの性能)
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C値:隙間相当面積(気密性能/数値が小さいほど良い)
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Ua値:外皮平均熱貫流率(断熱性能/数値が小さいほど良い)
3. 朝晩が冷え込む「山梨県」の気候特性と相性が良い理由
山梨県(甲府市、甲斐市、南アルプス市、韮崎市、北杜市、笛吹市など)は、盆地特有の気候や標高差もあり、冬の朝晩の冷え込みが非常に厳しい地域です。
外気温が低いエリアほど、換気による熱ロス(熱の逃げやすさ)は大きくなります。だからこそ、寒い地域ほど「熱交換換気」を導入するメリットが最大化します。
家づくりでは、どうしても間取りやインテリアデザイン、設備の見た目に意識が向きがちですが、家族が毎日・毎秒吸い続ける「空気の質と温度」も、見逃せない極めて重要な住宅性能の1つです。
まとめ:見えない設備だからこそ、住宅会社ごとの仕様を徹底比較しよう
第1種換気と第3種換気には、それぞれコスト面や仕組み上の特徴があります。しかし、電気代が高騰している現代、そして冬の寒さが厳しい山梨での暮らしにおいて、ランニングコストと快適性を両立させるなら、熱交換率90%以上の第1種熱交換換気が圧倒的なアドバンテージを持ちます。
設備単体にとどまらず、高気密・高断熱な施工力を持つ住宅会社を選び、後悔のない快適な家づくりを実現してください。










