なぜ私は家庭(家)を売るのか
第12話 子どもに残したいものは何ですか
こんにちは。
デザインハウス甲府の深澤敏仁です。
前回は、「親の背中を見て子どもは育つ」というお話をしました。
今回は、
子どもに残したいものは何ですか
というテーマでお話ししたいと思います。
住宅会社を経営していると、
「子どもたちのために家を建てたい」
というお話をよく聞きます。
とても素晴らしいことだと思います。
親であれば誰でも、
子どもに少しでも良い環境を与えたいと思うものです。
広い部屋をつくってあげたい。
勉強しやすい環境をつくってあげたい。
安全な場所で育てたい。
その気持ちはよく分かります。
しかし私は時々、お客様にこんなお話をします。
本当に子どもに残したいものは何でしょうか、と。
立派な家でしょうか。
高価な財産でしょうか。
もちろん、それらも大切です。
しかし私は、それ以上に大切なものがあると思っています。
それは、
家族との思い出です。
子どもが大人になった時、
意外と家の大きさは覚えていません。
キッチンのメーカーも覚えていません。
床材の種類も覚えていません。
しかし、
家族で笑ったことは覚えています。
一緒に食卓を囲んだことは覚えています。
旅行へ行ったことも覚えています。
誕生日を祝ってもらったことも覚えています。
つまり、
子どもたちの心に残るのは建物ではなく時間なのです。
私はこれまで数多くのご家族を見てきました。
その中で感じることがあります。
幸せな家庭(家)には共通点があります。
それは、
家族の会話があることです。
家族の笑顔があることです。
家族が同じ時間を共有していることです。
どれだけ高性能な家でも、
家族の会話がなければ意味がありません。
どれだけ豪華な家でも、
家族がすれ違っていたら寂しいものです。
だから私は、
家づくりをする時に、
間取りだけではなく暮らし方を考えてほしいと思っています。
どこで食事をするのか。
どこで会話をするのか。
どこで子どもが勉強するのか。
家族が自然に集まる場所はどこなのか。
そうしたことが大切なのです。
私は住宅会社ですが、
本当に残したいのは家ではありません。
家庭(家)です。
親から子へ受け継がれる愛情です。
家族の絆です。
安心できる居場所です。
そして、
「この家で育って良かった」
そう思ってもらえる思い出です。
子どもたちはやがて大人になります。
いつか家を出ていく日も来るでしょう。
しかし家庭(家)で過ごした時間は、
一生の財産として残ります。
だから私は、
家づくりとは思い出づくりでもあると思っています。
子どもたちの未来のために。
家族の幸せのために。
これからも私は、
家庭(家)を大切にする家づくりを続けていきたいと思います。
おわりに
家づくりとは、
建物をつくることではありません。
家族の未来をつくることです。
だから私は、
今日も家ではなく、
家庭(家)を売っています。
デザインハウス甲府
深澤敏仁










