なぜ施工品質に差が出るのか?
Q
同じ図面、
同じ断熱材、
同じ設備を使っているはずなのに、
住宅会社によって品質に差が出ると言われます。
なぜ施工品質は変わってしまうのでしょうか?
A
結論から言うと、
家は工場で完成する商品ではなく、人が作る商品だからです。
例えば自動車は、
工場で機械によって組み立てられます。
そのため、
同じ車種なら品質の差はほとんどありません。
しかし住宅は違います。
家は現場で作られます。
しかも、
- 基礎業者
- 大工
- 電気業者
- 設備業者
- 外壁業者
- 内装業者
など、
多くの職人が関わります。
つまり、
施工品質は人によって左右される部分があるのです。
例えば、
同じ断熱材を使っても、
丁寧に施工する職人と、
隙間ができる施工をする職人では結果が変わります。
気密施工も同じです。
気密テープの貼り方一つで、
完成後のC値が変わることもあります。
つまり、
材料が同じでも、
完成した家の性能は同じとは限らないのです。
さらに、
現場管理も重要です。
どんなに優秀な職人がいても、
管理が不十分なら品質は安定しません。
例えば、
- 図面通り施工されているか
- 気密処理が正しいか
- 防水処理が正しいか
などを確認する必要があります。
私はここが非常に重要だと思っています。
なぜなら、
住宅性能は設計図だけでは実現できないからです。
例えば、
UA値0.46と設計しても、
施工が悪ければ本来の性能は発揮できません。
耐震等級3も同じです。
図面だけでは家は強くなりません。
現場で正しく施工されて初めて意味があります。
だから私は、
住宅会社を選ぶ時に、
設備や価格だけではなく、
品質を確認している仕組みがあるか
を見てほしいと思います。
例えば、
- 全棟気密測定
- 第三者検査
- 構造見学会
- 現場写真公開
などです。
これらは、
施工品質を確認するための仕組みです。
私はよく、
住宅は図面で作るのではなく、
現場で作るものだとお話しします。
どんなに良い設計でも、
施工品質が伴わなければ意味がありません。
家づくりで大切なのは、
高性能な材料を使うことではなく、
高性能をきちんと完成させることです。
深澤敏仁のひと言
「私は住宅性能を語る時、
材料より施工を重視しています。
なぜなら、
同じ材料でも施工によって結果が変わるからです。
家づくりはカタログでは完成しません。
現場で完成します。
だから私は、
見えなくなる施工品質こそ、
住宅会社選びで最も大切なポイントだと思っています。」










